カルテット(四重奏)での演奏カルテットというと、たいていの方は「いつも四人で演奏しているもの」と思われることでしょう。 それは正解でもあり、不正解でもあります。 鍵盤楽器(シンセサイザー)を含む編成ですと、シンセサイザー単体でメロディーとハーモニーを奏でることができますので、四人で演奏しなくても音楽は成り立ちます。それを利用して、編成を変化させながら演奏すると、とても良いものが出来上がります。 葬儀演奏は純粋に曲そのものを聴くコンサートとは違います。 その場の雰囲気や式の流れにふさわしい演奏をしなければなりません。 大人数で演奏することは確かに厚みや迫力がありますが、故人に想いを馳せる葬儀の場で、ずっとそればかりでは聴いていて疲れてしまいます。 心静かに悼む気...30Aug2017セレモニー奏者
空気を創る人あと数センチ、あと数ミリの差で周囲の空気は一変する。会場内の空気に「透明感」がない。祭壇の花の高さが原因だと感じた。2センチの誤差によるものです。細部にまでこだわらなければ空気がよどむのです。セレモニーの司会者は「空気を創る人」です。司会者の一言で周囲の空気を一変させる。会場内は水を打ったような静けさとなる。これからの葬送のひと時を心静かにお過ごしいただける「空気を創る」のがプロとしての司会者の仕事です。美辞麗句を並べることではありません。テクニックを駆使することでもありません。30Aug2017音楽葬の司会
「心を込めて演奏すること」について私はセレモニー奏者に「心を込めて演奏してください」と言うことがあります。「心を込める」というのは更にその先、演奏技術が完璧になった後でのアレンジのようなものなのです。たとえば、作曲者がその曲に込めた思いが「わかりやすく弾きやすい曲を書こう」ということもあるのです。すべての曲にストーリーがあるというわけでありません。深い感情や思索などはない曲も多く存在します。演奏に心を込めるのではなく、セレモニー奏者が曲を理解したうえで奏者自身の演奏技術を用いて故人と会葬者に向けて献奏するのです。最も重要なことは「曲を理解すること」なのです。「心を込める」という曖昧な事をやろうとするよりもその曲を理解し、何度も練習し演奏技術を向上していくべきだという...29Aug2017
音楽葬司会者のベストポジション音楽葬の司会進行においてのベストポジションはセレモニー奏者の後ろ、且つ自由に動けるポジションをとらなくてはなりません。アンサンブルの場合はセレモニー奏者の中でリーダーを決めます。通常はシンセサイザー奏者がリーダーになります。チームワークこそが最も重要です。29Aug2017音楽葬の司会
空気感を創り出すのに大切なこと音楽葬開式1時間前にはセレモニー奏者とプログラムの最終確認を行ないます。音楽葬において重要なことの一つに「演奏を開始するタイミング」があります。ほんの数秒で「空気感」はまったく異なります。自分がイメージしていることを伝えなくてはなりません。☆☆☆いただいた弔電の文章などによっても曲目を急遽変更することも多々あります。プログラムの微調整も発生してきます。会場の空気感によって変化させていくことも多々あります。生きた音楽葬を創り出すとは「その瞬間を永遠にする」と云うことであると思う。29Aug2017音楽葬の司会
音楽葬司会者に必要な要素音楽葬に限ったことではありませんが、司会者に必要な要素のひとつに“マネジメント”があります。司会者とセレモニー奏者は,開式前に必ず綿密な打ち合わせをして「演奏の見える化」を徹底的に行ないます。ビジネスにおいても業務改善は「仕事の見える化」からと言われています。・パフォーマンスの維持、向上・最適なリソースを分配・リスクを認識してミスを回避上記事項が可能となる手段です。「演奏の見える化」により、その場の雰囲気に合わせた演奏、編成を変化させながらの演奏が可能になります。29Aug2017音楽葬の司会